色彩の無い世界にひとつ色

詩や雑記で更新し、ひとり行進しながら後進しています。ムーンウォークばりに。

赦す

中途半端な完璧主義。
自分がそうでした。(というか今も多少はそう)
中途半端というのは、自分から見て完璧なようで実は完璧ではないから。
本当の完璧主義といのは、(たぶん)本人の目標として10があるのなら、
一生懸命にやって10を実行できる人間のことなのではないかと思います。
それが中途半端だと、目標は10なのに一生懸命やってもせいぜい5とか、
或いは3とか、自分の理想とあまりにもかけ離れた内容しかできない故に、
それでもやらないよりはやった方がマシな筈なのに自己嫌悪に陥り、
5とか7くらいはできるなずなのに0しかできなくなってしまうのです。
これも誰かが言っていた(読んだ?)のですが、
「こんなにも不完全な人間が作り出すものに、
     完全なものなど存在するはずがない。」のだそうな。
確かにそうかもなぁ、と思いました。
不完全さ、不明瞭さを容認する。つまりは赦すという行為。
妥協と言えば聞こえは悪いですが、
今の自分に必要なのはこういったことなのかもしれないと、最近思います。
こんなにも生き難い世の中で、本当は自分を赦してくれる存在って、
自分以外にはいないのではないでしょうか。
皆(自分も含めて)他人の批判をする能力ばかりに長けていって、
言いたいことは山のようにあるのに、聞く能力を持った人が少なかったりします。
もしかしたらこれから重宝される人間は、そういった聞き上手なのかも。

最近久しぶりに、坂本龍一さんの「undercooled」をよく聴いています。
本来は反戦歌なのですが、寝る前に聴くととても癒されます。
昔は部屋の電気を消して、リピートでずっとこれを聴いていました。
いろいろなことを考えたり、難しい議論をしたりして、
疲れている時に聴くと、様々なものを洗い流してくれるような、
不思議な気持ちになったりします。
そんな中、上記のような気持ちになったので書いておくことにします。

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